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おもいつくままに

色々と止まらなくなり、ひとまず置き場所をつくりました。

150 □ デザート

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150 □ デザート

三月が近いというのに、まだまだ寒い。
本郷さんちのこたつは健在です。






「ただいま」

ちょっとコンビニまで散歩ついでに買い物をしてきた。
もちろん本郷さんも誘ったけれど、何やら真剣にエロサイターを読んでいるから置いてきた。
たまには一人で行くのもいい。

缶ビールと、新作のチョコレートのスイーツ。
本郷さんは甘いのが好きだから、きっと気にいるだろう。

結局、一人で行っても、本郷さんの事ばかり考えている。

「……本郷さん? トイレ?」

買い物袋を台所で片付けて、部屋を覗く。
本郷さんはこたつで溶けるように眠っていた。

なんて無防備な寝姿だろう。
もしも俺が悪い奴だったら、こんな本郷さんは一撃だ。

「デザートは……起きてからでもいいか」

そっとこたつに近づいて、本郷さんの側に座り込む。
開きっぱなしのエロサイターがあるから、確実にこれを読みながら寝落ちしたようだ。
多分、とても幸せで贅沢な時間だっただろうな。

「どこ読んでたんだろ。まさかパンツは脱いでないだろうな……」

こたつ布団をめくってみて、自分の想像の下品さに反省する。

改めてエロサイターを手に取る。
覚悟のヌードとか、秘蔵お宝ヌードとかの特集かと思った。

大事な人とゆっくりすごす日常。

「……こんな記事、載ってたんだ……」

俺もつられて読んでしまう。
目が覚めるような特別な内容ではなかった。
たまには甘い物でも一緒に食べたら楽しい。
この手の雑誌には珍しいけれど、心に響いた。

「あ。甘い物」

さっき買ったのは偶然だ。
いつもなら、コンビニで買うのは酒か肴。

「……本郷さんの念が伝わったのかな……」

食べたいと思っていたのなら、それはそれで嬉しい。

「本郷さん、起きろよ。本郷さん」
「ん……屁が……」
「え?」
「屁が出る……」

いつも通り。
少し体を揺すったら、思い切り放屁した。
実に本郷さんらしい眠り方だ。

「屁はいいけど、デザートあるから、起きたら一緒に食べよう」
「土左衛門……」
「デザートだって」

唇に、そっと指を押し当てた。
パクリ、と、魚が針に食いつくかのように、本郷さんが俺の指をくわえた。

「……違う」

本郷さんが目を開いた。

「おはよう」
「あれ? デザートは?」
「冷蔵庫にある。今、本郷さんがくわえたのは、俺の指」
「な……なんで! そんな物、食えん!」
「俺も食われたら困る」

眉を撫でて、額の真ん中を撫でる。

「……ああ、俺寝てたか……」
「チョコレートのデザート、食べるだろ?」
「おお、いいねえ。俺、コーヒーいれるぜ。ちょっと待ってくれ」

俺がいれてもいいけれど、本郷さんのいれるコーヒーの方が美味い。

起き上がる本郷さんと逆に、俺がこたつに潜り込んだ。

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プロフィール

HN:
タケル
自己紹介:
本力にどハマりしました。
そしてドラマ版を見たら、本郷可愛さにグッと胸掴まれて……(萌えは勝手です)結局、二人が好きなのだと、自分で納得。

小話は「■ 本力」「□ 力本」分けてみました。
ほぼ変わりはないけど、ひとまずの目安にしていただけたらです。
(小話が増えてきたので、自分の確認の意味も込めて、番号も振ってみました)

とにかくもう、二人が可愛くて(格好よくても含まれる)たまらんので、日常っぽい短い話や、覚え書き等、こそっと置いていきます。

※ 原作の感想は、金曜の朝頃、バレはないように萌え語ります……(この発散もしたくて作ったブログなので)


つぶやき @takerun_001
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サークル 本郷格好委員会

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