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おもいつくままに

色々と止まらなくなり、ひとまず置き場所をつくりました。

147 □ コーヒー

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147 □ コーヒー

本郷さんも力石も、職業が不明なので、休みの日も不明です。
不明ゆえに自由に妄想出来ると信じて! 平日休みだったり、祝日あったりと、適当にいきます。





「力石よ、コーヒー飲む……か」

こたつで力石は眠っていた。
興味がないといった顔をしていたくせに、気がついたら俺の大事なエロサイターを読んでいる。
俺にも覚えがあるけれど、こたつにもぐって雑誌を読みながら寝落ちするのは、最高の贅沢だ。

「寝てたらコーヒー飲めないだろ……」

起こそうと、そっと近寄る。
力石は、身動きひとつしない。

今夜の晩ご飯は、俺の作るカレーだ。
大昔、結構真面目にカレー作りにハマった時があって、その話をした途端、力石が目を輝かせた。
いつになく力石が可愛く見えたのは、カレーに執着する表情が子供っぽく思えたからか。
騙されてはいけない。奴は魔狼なのだ。
いつ牙を剥いてくるか……
なんて思いながらも、嬉しくなった俺は、さっきまで台所で仕込みをしていた。

「本郷さんのカレーが食べたい」

そう言う力石の声が、ずっと耳の中に残っていた。
何かを企むような声ではない。
普通に、俺に甘えてくれた。

張り切って、ジャガイモの皮をむきすぎたのは、まあいいだろう。

「……俺のカレー……俺にはすごく美味いんだけど、力石の口に合わなかったらどうしよう……」

カレーも世界が広すぎる。
俺にも好みがあるように、力石にも好みがあるのだ。

あれほどの、食の宿敵だ。
「なんだ、この程度か」
なんて笑われたら、俺は死んでしまう。

「力石め。エロサイター読みながら寝るのは、俺にとっても最高の贅沢なんだぞ、こいつ」

そっと、頭を撫でてやった。
叩くなんて出来ない。

俺は甘すぎる。

「ん……」
「あ、ごめん。起こした」

力石が目を覚ます時の顔は好きだ。
こんな無防備な瞬間があるだろうかと思う。

「……カレーの匂いがする……食べる……」
「晩まで寝かせるぞ。コーヒーでも飲まんか?」
「カレーを、飲むのか?」
「バカ。ちゃんと聞け」

今度はポカリと叩いた。
さっきまでの甘さは、起きた力石には見せない。

「んん……すごく寝てた、今。何か夢見てたけど……忘れたなあ……」
「コーヒー、どうだ?」
「飲む。本郷さんのいれるコーヒー、好きだよ」
「インスタントだぞ」

寝起きの力石は、普段と違ってぐっと年下な顔だ。
魔狼の欠片もない。

ゆっくりと体を起こした力石が、ひとつ大きなあくびをする。

「おまえな、こんな時間に寝てたら、夜に眠れんぞ」
「夜は起きてるからいいよ」
「夜行性め」
「寝かさないぜ、本郷さん」

あ、そのための昼寝か。
どれだけ張り切るつもりなのか。

力石の陣立に、倒れそうになった。

「付き合いきれん」
「そう言うなよ。じゃあ、今からでも?」
「バカ! 何を……コーヒーだ!」

立ち上がって、台所に戻った。
力石が笑っているのが聞こえる。

体力の有り余っている若造は、これだから……困……ったりはしないんだけど。

「なんか遊ばれてる気がするなあ……くそ、コーヒー、死ぬほど濃くするぞ」

力石のカップに、いつもの量でコーヒーをいれた。
俺はとても大人だ。

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プロフィール

HN:
タケル
自己紹介:
本力にどハマりしました。
そしてドラマ版を見たら、本郷可愛さにグッと胸掴まれて……(萌えは勝手です)結局、二人が好きなのだと、自分で納得。

小話は「■ 本力」「□ 力本」分けてみました。
ほぼ変わりはないけど、ひとまずの目安にしていただけたらです。
(小話が増えてきたので、自分の確認の意味も込めて、番号も振ってみました)

とにかくもう、二人が可愛くて(格好よくても含まれる)たまらんので、日常っぽい短い話や、覚え書き等、こそっと置いていきます。

※ 原作の感想は、金曜の朝頃、バレはないように萌え語ります……(この発散もしたくて作ったブログなので)


つぶやき @takerun_001
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サークル 本郷格好委員会

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